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最新のプレハブ型モジュラーデータセンターのニーズへの対応

分散アーキテクチャの安全リスクに対処し、AIワークロードの要件を満たすように設計された、最新のプレハブ型モジュラーデータセンターに求められる要件の変化についてご確認ください。

A technician pushing a cart in a massive data center

データセンター業界は、主に人工知能(AI)と機械学習(ML)の需要の高まりによって、大きな変革期を迎えています。施設は従来の自己完結型ユニットから複雑な分散型のモジュラーアーキテクチャ構造に移行しており、今日の課題に対処するためには、安全性とパフォーマンス基準を見直すことが不可欠です。改訂版UL 2755:2025「Outline of Investigation for Prefabricated Modular Data Center Systems and Related Modular Units」は、これらの問題に取り組み、データセンタープロジェクトの計画、実行、検査の方法に変革をもたらすことを示しています。

モジュラーデータセンター(Modular Data Center: MDC)のAIドリブンの需要

Goldman Sachs1によると、AIワークロードは現在、世界のデータセンター需要の13%を占めており、2027年までに28%に達すると予測されています。AI登場以前のデータセンターは、今日の需要を満たすようには構築されていませんでした。最先端のシステムでは、ファイリングキャビネットサイズのラックに最大576台のGPU(グラフィックス処理ユニット)を搭載し、最大600キロワット(kW)を消費すると予測されています。これは、米国の500世帯に相当する電力です。

急増するAI需要に対応するためには、データセンター建設の抜本的な転換が必要とされています。業界は、長い建設時間を要する従来型の建屋データセンターから、より迅速に導入でき、より効率的に拡張できる次世代のプレハブ型MDCに移行する必要があります。これらの施設では、分散型モジュラーアーキテクチャを使用しており、電力、冷却、情報技術(IT)、およびサポートシステムは、相互接続されていながら、個別に製造および導入されたユニットとして動作します。このアプローチにより、複数の建物やゾーンにまたがる数百メガワットの電力と数千のラックへの対応が可能となり、大規模な拡張性が実現します。

MDC市場は、2025年の293億ドル(米ドル)から2035年には1280億ドル(米ドル)に成長すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は13.8%です。2

なぜUL 2755を更新する必要があるのか?

UL 2755:2018は、2018年に「Outline of Investigation for Modular Data Centers」として発表されたもので、輸送用コンテナに収容された自己完結型MDCに焦点を当てています。AIドリブンまたは分散型MDC施設のニーズは考慮していませんでした。それ以来、業界は急速に発展してきました。今日の施設は、電力、冷却、IT、およびサポートシステム用の相互接続されたモジュールに依存しており、多くの場合、それらは個別に製造され、導入されています。こうした複雑性により、安全性と性能に関する要件も最新のものへと更新する必要があります。

UL 2755を改定する主な理由の1つは、特に電気規則とエネルギー貯蔵システムに関する参照フレームワークです。2018年以降、米国電気工事規程(National Electrical Code®: NEC)は2回の大幅な改訂を受け、UL 2755:2018には記載のない最新のプレハブ型MDCに不可欠な要件が導入されました。NECの最新改訂を参照しない限り、規制当局は、エネルギー貯蔵システムの統合、最新の配電需要、および強化された火災安全対策を評価するための明確なガイドラインを欠くことになります。

エネルギー貯蔵はデータセンター運用の中心的要素にもなりつつあり、UL 9540「蓄電システムおよび機器の規格」やUL 9540A「エネルギー貯蔵システム(ESS)テスト方法」などの安全基準の策定が進められています。

従来の構造または単純なコンテナ型ユニットのために設計された従来の検査方法では、最新のプレハブ型データセンターおける複雑で相互接続されたシステムを評価する際の複雑性に十分に対応できません。UL 2755:2025には、これらの規制および規格の更新が組み込まれていると同時に、MDCの進化にも対応しています。

UL 2755:2025における主な機能強化

改訂された評価アウトライン(OOI)は、次の重要な領域に対応しています:

  • 高密度の電力および冷却要件 – AI/MLワークロードに対する現在の要件には、1ラックあたり最大200キロワット(kW)以上の電力密度の仕様が求められており、将来の設計では、冷却システムを除いて1ラックあたり1メガワット(MW)を超えることが予想されます。これらのシステムは、極めて高い熱負荷の下でより安全な動作を促進するために、高度なダイレクトチップ冷却、クローズドループ冷却、および冷却システムと電力システムの統合を必要とします。
  • 分散型アーキテクチャに関する規格 – 相互運用要件は、個別に製造されたモジュール間のシームレスな統合に対応しています。これには、電力、冷却、監視および火災抑制システムのための標準化されたインターフェース、ならびに分散アーキテクチャをまたがる協調動作を可能にする通信プロトコルが含まれます。
  • 強化された工場受け入れ試験(Factory Acceptance Testing: FAT)規約 – マルチベンダー、マルチロケーション製造に対応する包括的なFAT規約です。これには、異なるメーカーからのモジュールを一緒に評価する必要がある場合の中立サイトでの統合システム試験、グローバルサプライチェーンのためのリモート立会い、および規制当局が完全な試験記録にアクセスできるようにするための文書化に関する要件が含まれます。
  • ハイパースケール統合機能 – 最新のモジュラーシステムは、ハイパースケールデータセンター環境とシームレスに統合し、施設全体の監視、制御、および安全システムに対応する必要があります。UL 2755:2025は、既存の設備インフラとの統合、段階的な導入のための拡張性要件、および火災抑制、セキュリティ、ビル管理システムなどの他の重要なシステムとの調整に対応しています。
  • 建設および施設計画への影響 – UL 2755:2025は、データセンター建設プロジェクトの計画、実行、および検査の方法が変化していることを示しています。この移行には、重要なインフラの導入を可能にしながら公共の安全を強化するために、最新の専門知識、修正された検査規約、および強化された調整が必要とされます。
  • 環境規制へのコンプライアンス – MDCは、厳しい環境規制、エネルギー効率要件、および持続可能性の義務に直面しています。UL 2755:2025は、安全規格をこれらの要件と整合させ、コードコンプライアンスに対応する基準が認証機関によって評価される状態を確立し、規制当局の信頼と信用を高めます。

最新のMDC導入における課題への対応

事態は極めて重大です。AIと機械学習(ML)が経済競争力と国家安全保障の中核となるにつれて、それを支える支援インフラは迅速な展開と安全性が求められます。

UL 2755:2025は、その両方を達成するためのフレームワークを提供します。弊社の専門家は、複雑なマルチモジュールのプレハブ型MDC導入の課題を解決するお手伝いをいたします。

著者紹介:

Flore Chiangは、UL Solutionsの主任エンジニアであり、製品コンプライアンスと安全性の分野で20年を超える経験を有しています。彼の専門分野には、認証スキーム/プログラム、ハザードベースの安全エンジニアリング、標準開発プロセス、リチウムイオン電池の故障メカニズムと安全、データセンターの高圧直流(HVDC)電源アーキテクチャ、AI/MLワークロード用の液体冷却、プレハブ型MDC設計などがあります。2024年には、IEC 1906 Awardを受賞し、経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development: OECD)ワークショップ:「The Impact of Products Incorporating Digital Technology on Consumer Product Safety(デジタル技術を取り入れた製品が消費者製品安全に与える影響)」において招待講演を行いました。

Flore Chiang headshot

 

Dejan Gakovic headshot

 

Dejan Gakovicは、UL Solutionsのビジネスマネージャーであり、製品コンプライアンスと安全性の分野における20年以上の経験を有しています。彼の専門分野は、インストーラおよびインテグレータ向けのIT機器およびデータセンタープログラムです。

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Safety Certification of IT Equipment Cooling in Data Centers_WhitePaper (EN)

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最新のプレハブ型モジュラー データセンターに求められる要件について、さらに詳しく知ることができます。適切な担当者につながるよう、いくつか情報をご入力ください。

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