複雑なサプライチェーンにおける製品カーボンフットプリント・データをシンプルに
組織は、スコープ3の排出量を測定し、削減するという重要な課題に直面していますが、製品レベルのデータ、(特にスコープ3カテゴリ1の購入した製品・サービス)に関するデータは、排出量管理における最も複雑でリソースを必要とする課題の1つとなっています。
組織が直面している課題:
サプライヤーから製品カーボンフットプリント(PCF)を取得するためにサプライチェーンを動員するのに必要となる時間と労力
実効性のあるPCFを算出するために必要となるサプライヤー側の準備状況、知識、リソースのばらつき
品質、構造、完全性が大きく異なるサプライヤーからの提供データ
提供された情報の正確性に関する可視化の制約
サプライチェーン全体をサポートするために拡張しにくい手動型のプロセス
排出量を増加させている購入資材やサプライヤーを特定することの難しさ
調達戦略、優先順位付け、および削減計画の指針となる実践的な知見の不足
サプライチェーンはますます複雑化しており、ステークホルダーの期待も高まっています。これらの傾向がすぐに落ち着く兆しはありません。これに対応するため、組織は排出要因を特定し、排出削減に活用できるサプライヤー情報を取得するための迅速で信頼性の高い方法を必要としています。
ULTRUS® UL 360ソフトウェアにより、信頼できるPCFデータのためのシームレスなサプライヤー連携を実現
弊社のULTRUS® UL 360ソフトウェアは、製品レベルの排出量の把握を管理上の負担から実効性のある対策実施への機会へと転換し、サステナビリティとスコープ3排出量データ管理の課題に取り組む組織に優位性をもたらします。
UL 360に搭載された製品カーボンフットプリント機能は以下の目的で設計されています。
- 調達チームやサステナビリティチームによるデータ取得と維持の簡素化
- サプライヤー側での計算と共有プロセスの効率化
- 実用的な洞察の提供とPCFデータに対する信頼性向上
サプライヤーは既存のPCFを共有するか、部品表(BOM)をアップロードするだけで製品のPCFを算出できるため、専門知識を必要とせずに顧客と容易に連携できます。UL 360ソフトウェアの人工知能(AI)機能が主要データを自動的に抽出し、サプライヤーが顧客と共有できる、削減対策に利用可能なPCFを算出します。これにより、スコープ3排出インベントリの算出と削減目標の実現を支援します。
AIを活用したデータ処理と温室効果ガス(GHG)プロトコルに準拠した手法により、組織は製品レベルの排出量の測定と共有するための拡張可能で再現性のあるアプローチを獲得することができます。
上流および下流での排出を網羅するエンドツーエンドのカーボン管理
UL Solutionsは、組織が最も影響力の大きいスコープ3カテゴリを特定し、排出量算出に適切な規格に準拠した手法を適用し、バリューチェーンデータを効果的に管理するための効率的なプロセスを構築できるよう支援します。この体系的な基盤により、組織内の即応性を強化するとともに、計測の自動化、報告の簡素化、そして最も重要な領域での排出量削減に向けた活動に注力することを可能にします。
PCF機能は、弊社のULTRUS® UL 360ソフトウェアが提供するその他のスコープ3管理ツールによって、組織がすでに得ている成果をさらに発展させ、カテゴリレベルの排出量から、それを生み出す具体的な製品やサプライヤーに視野を広げることを可能にします。スコープ3のホットスポットを把握した後は、PCF機能を活用することで、その洞察をターゲットを絞った具体的な削減に向けたアクションへとつなげるために必要となる製品レベルでの明確な情報を得ることができます。
この機能はお客様の調達システムと統合することで、包括的なサステナビリティデータ管理およびスコープ3カテゴリ1(購入した製品・サービス)対応機能と連携して作動します。これにより、購入した製品・サービスの支出データ、主要なサプライヤーの一次排出データ、および製品固有の知見を統合するハイブリッドアプローチを活用して、製品レベルの排出量を測定できるようになります。その結果、組織は上流の排出量についてより明確な把握が可能となり、サプライヤーとの連携や調達判断の意思決定のための基盤を強化します。
UL Solutionsのグローバルな安全科学における専門性に根ざしたULTRUS® エンタープライズサステナビリティポートフォリオは、データ収集から戦略的な行動計画の策定に至る炭素管理のあらゆる段階で組織をサポートするエンドツーエンドの総合ソリューションです。
製品カーボンフットプリント管理のためのAI駆動型ソフトウェア
ULTRUS® UL 360ソフトウェア内のPCF機能は単なるPCF算出を超えて、なぜ製品排出量がそのような構造になっているのか、そして次に何をすべきかを深く理解する上で役立ちます。これは、データが多岐にわたるソースからさまざまな形式および詳細度もバラバラな状態で届くという、サプライチェーンのサステナビリティの実情に特化した形で構築されています。
特徴とメリット
複雑なBOMデータからPCFを生成し、迅速なスコープ3の洞察獲得を実現
BOM、配合データ、プロセスデータをあらゆる形式でアップロードできます。AIが材料を解釈して排出係数に紐づけ、ギャップを見える化することで、データクレンジングに費やす時間を減らし、大規模な分析により多くの時間を割くことができます。
GHGプロトコルに沿ったスケーラブルなPCF計算を提供
温室効果ガス(GHG)プロトコルに準拠した原材料調達から出荷までのPCFを算出します。信頼性の高いグローバルな排出量データセットを活用し、サプライヤーデータと信頼できるベンチマークを組み合わせたハイブリッド手法を適用して、信頼性の高い洞察を生成します。
サプライヤーとのやり取りを一元管理
メールのやり取りやスプレッドシートによる手作業でのトラッキングが不要となります。すべてのサプライヤーからの回答やデータポイントを一元的に可視化することで、ワークフローを体系化し、取組みを加速させます。
製品データをレポーティングに統合
製品レベルのカーボンデータを組織のレポートのワークフローに直接取り込むことができます。ULTRUS® UL 360ソフトウェアはPCF情報をより広範なサステナビリティデータと統合するため、単一で一貫性のとれた情報源からの分析、比較、報告を可能にします。
データの抜け漏れを可視化し、スコープ3改善のためのベンチマークを実施
入力不足やデータインテグリティにおける潜在的なギャップを特定します。材料やプロセスをベンチマークして排出量の大きな要因や改善機会を明らかにし、より多くの情報に基づいた、気候変動に配慮した調達の決定を可能にします。
スコープ3の排出要因と削減機会を特定
材料、エネルギー使用、輸送、プロセスにわたる排出要因を特定し、それらの洞察を重点的な削減機会へと変換します。明確でデータに裏打ちされた洞察により、より生産的なサプライヤーエンゲージメントを推進するための準備を整えることができます。
製品カーボンフットプリントの算出から意義ある行動へ
欧州企業サステナビリティ報告指令(CSRD)や国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準、その他の新たな気候関連開示規則などの規制要件の増加に伴い、組織にはスコープ3排出量を測定・管理するために、PCFを算出して行動に移すための信頼性が高く拡張可能な方法が必要です。
ULTRUS® エンタープライズサステナビリティポートフォリオにより、弊社のサステナビリティソフトウェアとサービスの全機能をワンストップで利用でき、以下のことが可能になります。
- サプライヤーとのコミュニケーションの効率化
- PCFを収集し、購入した製品・サービスに関するスコープ3カテゴリ1のベースラインを確立
- 最も排出量の多いサプライヤーを特定し、脱炭素化の機会を推進
- 排出量インテリジェンスによる調達戦略の強化
- ステークホルダーや顧客からのPCFデータ要求への迅速な対応
- 環境に対する説明責任を果たし、その進捗を実証
UL Solutionsとともにスコープ3排出量データ管理を変革する
サプライチェーン全体から得られるシームレスなPCFに関する洞察により、スコープ3への取り組みを加速しましょう。弊社のULTRUS® エンタープライズサステナビリティポートフォリオのソフトウェアとサービスは、サプライヤーエンゲージメントを効率化し、バリューチェーン全体のデータ可用性を向上させ、脱炭素化目標に向けた迅速な移行を支援する実用的な洞察を提供します。デモを予約してソフトウェアの実際の動作を確認し、製品レベルの洞察がいかに組織のサステナビリティ戦略を変革できるかをご確認ください。