2012年度入会メンバー
Dr. Anne Bonhoff
23 年のキャリアにおいて、アン・ボンホフ(Anne Bonhoff)はいくつかのトップ企業で広範にわたる市販品の化学分析や試験を中心に、技術職や管理職を歴任しました。
バーゼル(スイス)のSANDOZ AGRO AG の研究生化学者、Springborn Laboratories, Europe AG の化学分析研究所長、STR Testing & Inspection AGの研究技術部長を務めました。
直近は、STR's Testing and Quality Assurance Groupの化学部門の統括責任者でした。
現在は、UL-STR で同職につき、UL-STR の世界各地の化学試験施設やサービスの連携、監督、開発を担当しています。
そのキャリアを通じてリーダーシップを発揮し、多数の規格委員会、業界団体、国際的な技術グループに積極的に参加しています。
衣類や靴類に使用される布などの素材の安全と品質に対する彼女の造詣の深さは有名で、特に子供服の安全という分野で顕著な活動をしています。
Dr. Marilyn Black
マリリン・ブラック(Marilyn Black)は化学的/生物学的大気汚染におけるトップ試験調査機関、Air Quality Sciences, Inc. の設立者であり社長です。同社は 2011年にULと合併し、 UL Air Quality Sciences となりました。
低量の化学物質への曝露が健康に与える影響の研究、並びに、その曝露を低減する方法の研究で長年にわたってリーダー的存在となっています。
また、室内に使われている建材、家具、清掃剤、電気機器の健康へのリスクを評価する環境チャンバー試験を商業的に開発した先駆者でもあります。
2001 年には、GREENGUARD国際認証プログラムを監督する非営利組織 GREENGUARD Environmental Institute を設立しました。
GREENGUARDは、構築環境において、建材や家具に安全な材料を使用する方向へと市場を誘導するのに貢献しています。
そのキャリアを通じて、精力的な活動を展開し、多くの重要な国内//国際科学団体の政策、調査プロジェクト、広報活動に参加、主導しています。
権威のある公共サービス賞を多数受賞しており、室内空気質の分野で講演/出版活動を数多く実施しています。
David Dini
デイビッド・ディニ(David Dini)は、UL本社調査部門の調査エンジニアで、広範にわたる電気や火災の危険に関する専門知識が国内外で高く評価されています。
彼の業績は、電気業界や規制策定/執行機関の間で高い評価を得ています。
電気製品、特に業務/産業用製品の情報や調査支援が必要だと聞くと、すぐに駆けつける頼りになる存在です。
また、多くの技術/専門組織に積極的に参加し、リーダーとして活躍しています。
NFPA/IEEEで、アークフラッシュ調査プロジェクトの試験方法/プロトコル特別委員会の会長に指名されたことは、規制/規格界における彼の地位を示しています。
同氏は常に知識を惜しみなく提供するとともに、数々の技術的講義活動を通して UL の技術スタッフの育成に貢献しています。また、長きにわたる彼の業績は、様々な賞を受けています。
2009年度入会メンバー
Don Talka
Senior Vice President and Chief Engineer
ドン・トルカ(Don Talka)は現在、UL のチーフエンジニアを務めており、 UL の主任エンジニアおよび調査業務部門の責任者です。 この2つの部署は、安全というUL の企業ミッション、目標を支える安全規格の開発や安全科学調査を推進する部署です。UL 規格に関するアピール(再考請求)や技術的判定の最終判断者でもあります。輝かしいキャリアの持ち主で、様々な役職につく毎に責任や権限は増大。UL の企業としての成功や公共安全というミッションへの貢献度は計り知れません。
1974年にニューヨーク州ブルックリンの プラット・インスティチュートの電気工学部を卒業し、優秀な学生にのみに許されるタウベタピ協会とエタカッパヌ協会に名を連ねています。1983 年には、ニューヨークのポリテクニック・インスティチュート大学院を卒業。ウォールストリートジャーナル誌の 学生功労賞を受賞しました。 その後、ワシントンハウス・エレクトリック社、ラベルハイフレクエンシー・ラボラトリーズ社での勤務を経て、 1977 年にULに入社しました。
最新テクノロジーを活用した安全要求事項の開発、新技術に即した安全要求事項の整備、技術トレーニング・プログラムの開発および導入、グローバルな製品安全認証プログラムの開発および拡張におけるリーダーシップ、UL 史上最も包括的なゲージ R&R イニシアティブの考案および主導など、同氏の取り組みはいたるところでUL の設立者ウィリアム・ヘンリー・メリルが目指した公共安全を体現しています。
UL に入社以来、健全な技術基準の開発に取り組み、 数々の UL 規格開発業務の主任エンジニアとして活躍してきました。 同氏の指揮の下、耐水性ヘアドライヤー、深型フライヤーの取り外し可能なコード、GFCI 基準の強化など様々な安全対策を網羅した UL 規格が誕生しました。また、 UL 489( 配線用遮断器)、UL 943 (漏電遮断器)、UL 1699(アーク故障電流遮断器)、および、UL 1026、UL 1082、UL 1083 (家庭用調理器具)などの規格の IAC 議長を務めています。その指導や意思決定は、ULの従業員に強い影響力を有しています。彼は 思慮深く、強力なリーダーであり、内外の試験、標準化、業務政策に積極的な参加によりその高潔性、完璧性を発揮しています。
彼は、UL以外の規格開発業務にも積極的に関与しています。 NFPA 米国電気工事規定の策定メンバーを1990年より務めています。 また、医療施設や工場を管轄とするCMP 15の会長として9年の任期を終えたばかりです。 その前には、スイミングプールと機器の規定を作成するパネル20に 12 年間在籍したほか、UL の代表者として NFPA 規格諮問委員会にも 6 年間参加していました。 規格諮問委員会は NFPA の最高位の委員会です。 現在は、 UL 電気委員会の委員長を務めています。
彼は UL の安全に対するミッションに技術の開発や教育が有益であることを理解しており、 UL内外の多数の技術開発および教育活動を主導し、それらに参加しています。 その功績としては、ゲージ R&R 業務、メルビルでの 16 週間のエンジニア訓練プログラムの開発、メルビルのデータ取得チームの結成、FIRST ロボット競技会 のボランティア活動、ニューヨーク州立大学ファーミングデール校試験所の指導員などが挙げられます。
UL における33年間のキャリアを通して、UL の安全に対するミッションを遂行する同氏の揺るぎない努力と技術問題を解決する論理的な手法は、ULにとってかけがえのない資産です。
2008年度入会メンバー
Bent Winther
William Henry Merill Society Corporate Fellow
Demko および UL での36年にわたるベント・ウィンザー(Bent Winther)の貢献と功績は、電気安全規格策定における技術的貢献、欧州および国際的な製品安全認証プログラムの形成におけるビジョンと創造性、専門的コミュニティにおけるリーダーシップと多岐にわたっています。
電気安全の先駆者であり、様々な委員会で規格や文書の草案を数多く作成した執筆者でもあります。米国および国際的な規格開発プロセスを通じて常に忍耐強く規格を完成に導いてきました、また、規格や制度の新規開発情報の提示や説明を通じて、スタッフや製造メーカー、当局にその知識を惜しみなく分け与えてきました。
また、様々な問題を引き受け、解決する能力には定評があります。 Demko 取締役会役員を務めていた1978 年~1984年 、デンマークが国家規格の適用を中止し、欧州規格の使用を開始したことで、Demkoは大きな変革の時を迎えました。 取締役会は、彼に状況調査と検討事項を提示する任務を依頼。 彼の提案が、新しい試験所の建設承認、34名の従業員増加、70,000.万ドルの試験機器の購入をもたらしました。こうした変革政策の実施は成果を上げ、エンジニア業務の質とスピードは向上しました。
その後、デンマーク政府が Demko の民営化を決定した時には、ULとの合併を成功に導くアドバイザーとして存在感を発揮しました。
代替冷却システムを用いた圧縮機用電動機に対するDemkoの試験手法に、他の試験機関が反論した時には、IECEE の試験機関委員会(CTL)に Demko の手法が適切であることを証明し、 それ以降、その手法は広く採用されるようになりました。そして20 年以上にわたって、同氏は圧縮機用電動機の製造、電子制御/保護装置の使用の拡大、新しい冷却剤の使用など、変遷していく技術を反映した規格の改善に取り組んできました。
さらに、同僚や後輩への貢献活動にも積極的です。 Demkoの 取締役会だけでなく、彼に対する信頼は退職エンジニア組合の会長兼スポークスマンの就任に表れています。 在任中は、Demko の組織改編および退職エンジニアの全員雇用に関してDemko 上層部との橋渡し役となりました。 また、エンジニアの労働条件や給与、その他の条件の交渉にも携わり、内外の様々な関係者からその功績を認められました。
ULにおいても、指導者や講師として活躍し、その知識を惜しみなく伝え、技術的な助言を与え、方向性を指し示すことによってリーダーシップを発揮してきました。
UL の公共安全に対するミッション、並びに、欧州規格や国際規格の解釈委員会や合意制度での活動を常に最優先する 同氏の功績は、UL内だけでなく外部でも強力かつ前向きな関係を維持しようとする同氏の努力によって支えられています。
その功績の中で最も貴重なのは、優れた規格、優れた労働スキーム、優れた助言です。 これは、同氏のリーダーシップと努力により、14 の新しい CBTLが UL Demko に加えられたことによって証明されています。
2007年組
Kerry Bell
Primary Designated Engineer
UL での30年にわたるキャリアにおいて、ケリー・ベル(Kerry Bell)は消火用スプリンクラーやスプリンクラーシステム機器の基準および規格の開発・導入のリーダーとして知られています。 彼の消火システムに対する技術知識はスプリンクラー業界、基準開発コミュニティ、規制コミュニティで有名で、高い評価を受けています。
消防教育やスプリンクラーや関連機器の評価における経験を積極的に生かし、防火技術の進展に貢献しています。 技術の向上や新技術の応用をリードし、消火用スプリンクラーや関連消火機器の UL 安全規格の開発に多大なる貢献をしてきました。 中でも特筆すべきなのは、プラスチック製スプリンクラー配管に関する要求事項の開発および実施です。
そのキャリアを通して、知識の共有、技術組織や専門組織の参加を活発に実施してきました。彼の功績や貢献はULだけでなく様々な機関から様々な形で認められています。
24以上の国家/国際技術委員会のメンバーであり、スプリンクラーや関連スプリンクラーシステム機器の規格や規定の開発に関与しています。 規格/規定界における同氏の存在感は、権威のある全米防火安全協会(NFPA)の規格委員会のメンバーに就任していることに現れています。 13人のNFPA 規格委員会のメンバーは、国際的に認められている NFPA 規定/規格発行を最終決定します。 この職への任命は、NFPA規定開発に対する長年にわたる彼の重要かつ有意義であり、健全かつ公正な貢献をNFPA が認めていることを意味しています。
彼はまた、ULが困難な問題に直面した際にそれらへの対応の責任者となる任務を幾度となく要請されてきました。スプリンクラーのポリマー密閉材の長期的な効果が疑問視された時にも、いちはやく率先して素材の基本性能や欠陥の特性を把握。業界、政府や規制機関と密接に協力し、激しい論争が起こってもおかしくなかった状況の収拾に成功しました。
さらに、イリノイ州ノースブルックにあるULの火災試験センター の設計基準の開発にも主導的な役割を果たしました。 ほぼ10年前に建設されたこの施設によって、ULは世界的消火試験機関という地位を獲得することができました。
UL 内外で、指導者や講師として活躍し、知識を惜しみなく伝え、技術的な助言を与え、方向性を指し示してリーダーシップを発揮する 同氏は、そのすべての活動およびULとの関係において、公共安全というULのミッションを常に最優先しています。
Pravinray D. Gandhi, Ph.D.
Business Development Director
プラビンレイ・ガンジー(Pravinray Gandhi)は、北米や国際的な防火に関する業界で、有名な火災研究者として、またおそらく、防災研究を素材、製品、システムの検査や認証に経済的に有益な形に応用することで、より知られています。
学術的にも、広範なテクノロジーの防災研究者として成功しています。 米国や国際的な防災会議で自身の調査を発表していることで実証されるように、UL の代表として活躍しています。 それと同時に、防火研究を UL の防火試験/認証業務への新技術の応用を可能にする実務的なビジネスセンスも持ち合わせています。
これらの新しい技術の導入が UL の防火担当エンジニアの業務の変革に計り知れない影響を与えました。それ以前は、ほとんどの防火試験は「合格」「不合格」程度しか判定できませんでした。 これらの技術を導入したことによって、火災時の素材やシステムの性能を理解し、説明することが可能になりました。 米国標準・技術局(NIST)が開発した先進的な FDS(fire dynamics simulator)プログラミングコードを使用したモデリングサービスはその例です。 これにより、UL は顧客が支払う試験費用の価値を高めることができます。 UL は現在、素材、製品、システムの改善設計を可能にする情報を製造メーカーに提供することができます。
その功績には、UL は分析的モデリング手法で多様な変動要因の研究、様々な特性や状況をより少ない試験による評価が挙げられます。 これらの新しい技術は UL の評価を高め、ULの防火サービスに対する需要を増大させています。 こうした新しい防火技術は現在、UL の防火サービスの売上高の10%以上を占めるようになっています。
彼はコーポレートフェローに選出されていますが、それは、自身の知識や情熱を活発に共有していることをおそらく最も端的に示すものです。 彼は自らの体験を伝えることで、様々な人々の成功を支えています。
彼が他者の成功を見守ることに大変満足感を感じていることは明らかです。 その知識と能力を他者と共に分け合うことが、 UL の実績を増幅していることは確かです。これは、外部からは見えにくく、また、適切な賞賛を受けているとはいえませんが、彼のすばらしい功績です。
August W. Schaefer
Senior Vice President – Public Safety Officer
オーガスト・シェーファー(August Schaefer)は、UL の公共安全の責任者として、UL のミッションのグローバル展開を推進しています。 また、 UL の公共安全の後見人、親善大使、支援者として、かつ、主要な安全政策における ULの代表者として社内外で活躍しています。また、コマーシャル、業務、規制対応、消費者対応などの部門やワシントンDC事業所、CTO グループのスタッフと密接に協力し、企業の社会的責任(CSR)プロジェクトや寄付/義援活動、UL の年次寄付キャンペーンも担当しています。
UL における彼のキャリアは、1973 年にフォローアップサービス(FUS)部門の一員となったメルビル事業所で始まりました。 FUSでは、いくつかの革新的な「第二世代」FUS 検査プログラムの開発を担い、UL の社員や業界の人達と密接に協力しました。 また、UL の品質マネジメントシステム登録業務の立ち上げにも参加しました。 最終的には、FUS 業務の全社的責任を伴うフォローアップサービスのチーフエンジニアにまで昇格しました。
90 年代中ごろには、UL の品質マネジメントシステム 業務の運営を任され、カスタマーサービス業務のリーダーを務めました。 彼の指揮の下、同部門の業績は目覚しい改善を遂げました。
1998 年 5 月には、アジア業務の責任者に就任し、アジアにあった各事業所を、地域として連携する1つのチームへと変貌させました。 同氏の指示により、人員と施設を拡張し、UL のアジアにおける存在感は大きく高まりました。 また、ULで 初となる正式な業務計画を策定し、アジア地域での成長が論理的かつ組織的な方法で管理できるようになりました。
2001 年後半には、米国カナダ業務の責任者に就任し、2004 年6月まで同職を遂行しました。 そして、 UL の継続的な業務変革活動との連携を画策し、最終的に新しい経営モデルの導入の下地を作りました。 その後は、UL の FUS および総務サービスの責任者を短期間務め、2005 年 1 月に現職の公共安全責任者に就任しました。
常にチームの中心として、特に協力的リーダーとしての彼の名声と、際立った実績と熱意は、様々な人に勇気を与えています。 同氏の輝かしい実績は、偉大なアイデアを体系的に実施し、実現する能力を証明しています。
2006年度参加メンバー
James Beyreis
Founding Member, William Henry Merrill Society UL Corporate Fellow
ジェームズ・ベイリス(James Beyreis)は、 1966 年にアシスタントエンジニアとして ULでのキャリアを開始しました。 そして1972 年に、防火部門のエンジニアリンググループのリーダーに指名され、1988 年には、防火部門のバイスプレジデント兼チーフエンジニアになりました。 2009年7月16日に 退社した時は、テクニカル・トレーニング・グローバル・ファイア&シグナリング部門のバイスプレジデントでした。
ULでの在職中、彼は貴重なリーダーとして、PE 賞委員会、火災委員会、電気委員会、マネジメントシステム諮問委員会、エンジニアリング・ポリシー委員会だけでなく、その他多数の業界の諮問委員会で委員長を務めました。
現在もNational Institute of Building Science(米国建築科学会)、National Fire Protection Association(米国防火協会)、CASCO の国際規格会、Society of Fire Protection Engineers(防火技術者協会)など、多数の業界団体で活発なメンバー、リーダーとして活躍しています。
主な技術的功績としては、屋外のガラスのカーテンウォールを保護するよう設計されたスプリンクラーに対する大型評価用試験の新規開発、低コストの学校建築物の特殊な炉の耐火試験機器の設計に関与したことが挙げられます。
また、その努力、専門知識、意志が、フライヤーに取り外し可能な磁石式電気コードの要求事項が採用されることに大きな役割を果たしました。これによりコードがひっかかってフライヤーが倒れ、小さい子供が火傷をおう危険性は避けられました。
彼は、大型火災試験施設の開発にも重要な役割を果たし、保険会社と協力し、ULや防火業界、そして安全のために力を尽くしました。
1970 年から、多くの著作物を発表しており、米国防火協会でのDistinguished Service Awardの受賞、防火技術者協会のフェロー選出など、その功績は多方面で認められています。
1966 年にバルパライソ大学化学エンジニアリング部を卒業後、1981 年にルーズベルト大学で経営管理の修士号を取得しています。
J. Thomas Chapin, Ph.D.
Director of Corporate Research
トム・チェーピン(Tom Chapin)は 現在、UL の調査部門の責任者ですが、 2001 年にULに入社する前は、通信業界で30 年以上勤務していました。
UL 入社前は、ルーセント・テクノロジー社のベル試験所の 光ファイバーソリューション部門の銅/光ファイバー素材開発グループの技術マネージャーでした。 それ以前は、同試験所の技術スタッフとして、主に光ファイバーケーブル、ワイヤ/ケーブル、構内配線製品に関連する素材開発や火災調査に携わっていました。
その躍進は、 1977 年、コネチカット州ノースへヴンにあるアップジョン社 で研究開発担当科学者として、イソシアンから熱可塑性ポリマー素材を開発したことから始まりました。
その後、AT&T ベル・ラボラトリーズ社に移籍し、通信、特に光ファイバー分野で使用される革新的な素材や製品の開発に10年間、従事しました。
その研究プロジェクトは、ニュージャージーから英国・フランスまで大西洋を初めて横断した海底光波システム TAT-8 の開発、光ファイバー誘導式ミサイルシステム、光ファイバー向け高速紫外線硬化型ニス、さらには屋外通信システムを保護する殺虫剤の制限付発売など多岐にわたっています。
1974 年にコネチカット大学化学部を優秀な成績で卒業後、 1978年に、コネチカット大学材料科学研究所でポリマー化学の博士課程を修了しました。 その時の卒業論文の題名は、「Excimer Fluorescence of Synthetic Polypeptides」でした。 大学院では有機化学を専攻し、大学での卒業論文のテーマは「Enzymatic Degradation of a-Benzylated Nylons」でした。
1977 年以降、数多くの技術論文を発表しており、銅および光ファイバーケーブル技術における研究で16 件の米国特許を取得しています。
UL では、素材の特性と信頼性の研究に注力すると共に、 入社前から引き続き、素材の可燃性と発火源、発火、火炎、燃料の計算など消防関係の教育や訓練、腐食、分解、発火、長期的安定性など原材料やプラスチックなどの可燃性調査などに専心しています。
新しい煙検知スキームや煙を抑制する新しい技術の開発を促そうと、多様な素材から出る煙の研究に深く関与しているほか、UL の禁止物質サービス、特に防火に関連する素材や製品への適用に積極的に参画しています。
ULの火災委員会の委員長ですが、UL以外にも、電気・電子製品のナノテクノロジーに関する規格を策定するIEC TC 113の議長であり、NFPA 諮問委員会の技術ディレクターであり、また、International Sleep Products Association(国際寝具メーカー協会)の寝具安全委員会、International Consortium for Fire Safety, Health and Environment(防火健康環境に関する国際コンソーシアム)の委員としても活躍しています。
さらに、NFPAジャーナル の編集委員でもあり、American Chemical Society(米国化学会)、USFA/CDC/CPSC 防火委員会、National Association of State Fire Marshals(米国消防署長協会)の学校での危険を減らす安全委員会のメンバーでもあります。
Lee Dosedlo
Founding Member, William Henry Merrill Society UL Corporate Fellow
1993年6月に入社したリー・ドセデュロ(Lee Dosedlo)の42年にわたるキャリアは、 シカゴのUL事業所で始まりました。最初は、防火ドア、耐火壁、絶縁書類保管庫、構造物用円柱などの防火建材/機器の評価に従事。 さらに、消防ポンプ、スプリンクラーシステム機器、地下配管製品など、消火システムの水圧機器の試験を実施しました。
ノースブルック事業所に異動してからは、エネルギー危機に対応する固形燃料による暖房/換気製品の安全規格を開発するプロジェクトを主導しました。 U.S. Fire Administration(米国消防局)が住宅に残された人々を守る活動を開始した時には、住居用スプリンクラーの試験認証に必要な安全規格を策定するNFPA タスクフォースに、UL を代表して参加しました。
UL の経営者研修プログラムにより、電気エンジニアリング部門に異動し、その後、IT機器、業務用調理器具、電動ツール、コンベヤーシステムの試験を担当するセクションの長に就任しました。 1989 年にはチーフエンジニア部門に配属され、続いて試験認証のグローバル・チーフエンジニアを 2005 年の退職まで務めました。
住宅用スプリンクラーにおけるUL安全規格の開発および住宅用スプリンクラーで初となるUL認証により、ULよりプロフェッショナル・エンジニア賞が送られました。 U.S. Fire Administration(米国消防局)の統計によれば、スプリンクラーは、単世帯住宅や宿泊施設で何百人もの命を救っています。 また、消火をセンサーが感知したら、自動的に水が止まるタイプのスプリンクラーの規格の策定でも同賞を受賞しました。
自らたくさんの技術論文を社内外で発表したと共に、チーフエンジニア部門の配下にいる 社員の技術論文の監修も積極的に行いました。
複数の州で、プロフェッショナル・エンジニアとして登録され、また、世界的な製品安全システムを構成する、国内外の組織が発行した規格を検討する技術委員会に ULを代表して参加しました。 National Fire Protection Association(米国防火協会)からは、 技術委員会での 35 年間の活動が評価され、Life Menbership Certificate(永久メンバー証)が授与されました。
試験認証のグローバル・チーフエンジニアとして、地域のチーフエンジニアと協力し、世界中のファミリー会社の監督として技術的な指示を与えると共に、スタッフの技術力の向上、認証要求事項の適用の一貫性確保、UL マーク制度の管理、UL の認証要求事項と当該据付け規定との整合性確保、データ受領制度、製品認証プログラムの管理を推進しました。
一貫性、信頼性、技術業務の質の向上のため、 主任エンジニア部門を設立し、スタッフの技術力の基準やデータベースを開発、管理する体制を整えました。
コーポレートフェローにふさわしい存在であった同氏は、2007年6月9日に逝去しました。
Hsiang-Cheng (HC) Kung, Ph.D.
Former Director of Fire Protection Business Development
シアンツン・クン(Hsiang-Cheng Kung)は、防火事業開発部門の前責任者で、 調査対象の確保、新製品の試験プロトコルの開発、米国およびアジアにおける消防事業の発展を担当していました。
ロードアイランド州プロビデンスのブラウン大学で液体力学と熱伝導を専攻し、修士号と博士号を取得しています。
防火技術における 37 年間の傑出した調査キャリアの中で、防火科学や防火技術に重要な影響を多方面にわたって与えました。
特に、自動スプリンクラー技術やスプリンクラーの性能の背後にある科学に対する同氏の貢献は有名で、1980 年代から現在まで続いているスプリンクラー技術の爆発的な発展に貢献しました。
スプリンクラーの性能を評価する彼の調査は、住居用スプリンクラー、高速スプリンクラー、高速スプリンクラーの初期制御を始めとする様々な重要な革新技術をもたらしました。彼が開発したスプリンクラーの性能を評価する革新的な火災試験、分析、技術がなかったら、今日のように、スプリンクラーが販売されることもなかったでしょう。
また、彼は、防火工学や火災技術の専門誌、火災安全科学の国際シンポジウムの活発な協力者でもあります。 1990 年からは、Journal of Fire Protection Engineeringの編集委員を務めています。
2003 年には、スプリンクラー科学技術への功績が認められ、Society of Fire Protection Engineers (防火技術者協会)から、防火技術の進化への目覚ましい貢献を示すArthur B. Guise メダルが授与されています。 また2003 年には SFPE Fellow に昇格しています。
Donald A. Mader
Senior Advisor for IEC and IECEE Activities
2007年7月31日にUnderwriters Laboratories Inc. を退職するまで、ドナルド・メイダー(Donald Mader)は、技術部門の責任者として、 UL の適合性評価制度/規範/手順への適合を可能にする技術力、正確性、一貫性、完全性を確保する基準・指標・目標の設定、並びに、UL の適合性評価サービス全体の相乗効果の向上を担っていました。全事業にわたり適合性評価と FUSの制度・手順の開発・実施をリードすると共に、グローバル・チーフエンジニア(試験/認証、検査/フィールドサービス)や、技術、規格、調査、公共安全、国内・国際認証部門の責任者も務めました。
さらに、フィールドレポートやフィールド・サンプリング・プログラム(市販品検査)、規制対応サービス、規格、技術、主任エンジニア(研究、先端技術サービス)、認定、認証プログラム部門、国際認証など、幅広い業務の責任者も兼任していました。
技術責任者として、試験、試験所、校正、設備に対する一貫した最新の制度、手順、実務の開発・実施など、会社全体にわたる技術力の卓越化と革新的技術の推進を担当しました。そして、ULとULの支持者に重要な分野の調査を主導し、UL の公共安全のミッションに対する関連性と支援を土台に適切な規格戦略を決定しました。
さらに、国際電気標準会議(IEC)の適合性評価スキームやその他の国際的な認証関連業務への UL の参加や、UL規格とIEC/IEC規格への整合化業務についても全社的な調整役という大役を担っていました。
1965 年、電気部門のアシスタントとして、メルビル事業所でULでのキャリアを開始した彼は、 1984 年、UL のアシスタント・チーフ電気エンジニアとなり、ノースブルックにある本社に異動しました。 1988 年には、技術業務のバイスプレジデントに昇格し、その後は、認証業務担当シニアバイスプレジデント、南北米地域のエグゼクティブ・バイスプレジデント、公共安全/渉外担当エグゼクティブ・バイスレジデントなど、いくつかの管理職を歴任しました。
また、国際製品安全管理認証協会の認証製品安全マネージャー(CPSM)、システム安全協会の上級ンバーでもあるほか、全米防火協会(NFPA)、国際電気検査員協会(IAEI)、米国計測学会(ISA)のメンバーでもあります。 他の専門的な活動としては、米国電気安全財団(NESF)の元理事長、米国国内委員会(USNC)、IEC 適合性評価協議会(CAB)の米国代表などがあります。
2005 年6月30日、同氏は過去 20 年の IECEE への貢献が認められ、1906 100th Centenary Award を受賞しました。 2004 年に IEC 執行委員会(ExCo)が創設したこの賞 は IEC の設立年を記念するもので、IECへの貢献が大きい世界的技術専門家を表彰するものです。 同賞ではまた、近年に実施された優秀な功績や、委員会の業務の発展に著しい貢献が認められるプロジェクトや特別な貢献も表彰されます。
2006 年10月10日には、American National Standards Institute(米国規格協会)より Howard Coonley メダルを授与されました。これは、任意規格/適合性評価を通じて国内経済に大きく寄与し、経営ツールとしての標準化に際立った貢献をした人をたたえるものです。 彼は、適合性評価の分野で国際規格と米国規格の整合化の推進役として活躍しています。
2007 年10月26日には、国際電気標準会議(IEC)の Lord Kelvin Awardを受賞しました。 1995 年に創設されたこの賞 は、電気の標準化および関連業務において、長期間(少なくとも 5 年間)にわたってIECに技術面で素晴らしい、献身的な貢献をした個人に付与されます。 同賞の名は、IEC の初代会長、Kelvin卿にちなんだものです。
2007 年11月12日には、National Electrical Manufacturers Association(米国電気機器製造業者協会)から、 Kite & Key Awardを受賞しました。 彼は、NEMA とはもう25 年以上、適合性評価から UL のフォローアップサービス業務まで様々な分野で協力関係にあります。NEMA/UL 政策委員会から、NEMAの 製品群に関する日常的な問題まで、あらゆる問題に関心を持ち、注力しています。 プロセス問題や高度な政策問題について NEMA スタッフが頼りにするのはULのスタッフですが、彼はこれら UL社員の信頼できる情報源でしたし、これからもそうでしょう。 Kite and Key Award の授与により、ULでの長期にわたる素晴らしいキャリアの中で積み重ねた、NEMA、NEMAとUL の関係、NEMA の加盟企業に対する彼の多大な貢献が認められました。
彼は、ニューヨーク州ポツダムのクラークソン大学電気工学部を卒業し(1965年)、ニューヨーク州グリーンベールのロングアイランド大学で技術管理修士号を取得しています(1973年)。
Walter Skuggevig
Founding Member, William Henry Merrill Society UL Corporate Fellow
UL退社時は、メルビル事業所の上級調査エンジニアだったウォルター・スクジェビク(Walter Skuggevig)は、ブルックリン・ポリテクニック大学電気工学部を卒業し、ニューヨーク州のプロフェッショナル・エンジニアの免許を取得しました。
UL でのキャリアの開始は 1963 年で、 1969 年に電気調査部門に配属されるまで、産業用制御機器、電子データ処理機器など様々なカテゴリーの製品のプロジェクトに取り組みました。 調査部門では、主に多くの異なる製品カテゴリーに発生する電気ショックという課題に取り組み、多数の UL 規格およびInternational Electrotechnical Commission(国際電気標準会議)の規格の要求事項の開発に貢献しました。
また、米国消費者製品安全委員会から受託した「危険または害を与える電流レベルを測定する試験ト機器/方法の開発」プロジェクトで調査員として活躍。 電話機、電気自動車の充電回路、配電器、漏電遮断器などの電気ショックに対して新しい要求事項の開発に参加しました。 UL のエンジニアや顧客のためにセミナーを開き、電気ショックについての情報を提供しました。
国際規格委員会の一員として、世界中の専門家との間に良好な関係を築き、この関係が、現在の複雑性を増した回路評価に伴う難題を解決する方法の開発をもたらしました。 他国の専門家との交流が、国家間の連携を促し、 アイデアや情報の交換が、北米のシステムの合理性に対する理解を広めると共に、他国で使用されるシステムに対するULの理解も深まりました。
International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議)、National Fire Protection Association(米国防火協会)、Institute of Electrical and Electronic Engineers(米国電気電子学会)など様々な技術委員会や諮問グループの活発なメンバーであり、National Society of Professional Engineers(米国プロフェッショナルエンジニア協会)、International Association of Electrical Inspectors(国際電気検査員協会)のメンバーでもあります。 さらに、 様々な出版物に30を越える技術論文を単独または共同で発表しています。
Michihisa Yamazaki
Founding Member, William Henry Merrill Society
1980 年8月、山崎道久氏は、製品安全認証の代理申請サービスを提供する (株)エーペックス インターナショナル(A-Pex)を共同設立しました。 その後 23 年間で、同社をEMC評価と申請サービスにおける国内トップ会社に成長させました。
同氏の指揮の下、A-Pex は1992年11月に EMC 業務を開始し、EMCと製品安全認証のニーズを一か所ですべて対応するセットサービスの提供を開始しました。 その後 13 年で、A-Pex のEMC 事業は日本最大規模に発展しました。 2003年に、A-Pexが UL Japanと合併し、 (株)UL Apex(2007年に(株)UL Japanに改称) となったことに伴い、彼は ULの一員となりました。
その功績としては以下が挙げられます。
NIST の研究者と協力し、EMC 試験に強力な電界を生み出すチャンバーを使用することを研究しました。それにより、A-Pexは日本で初めてチャンバーを設置した試験所をオープンし、自動車業界の顧客にサービスを提供しました。
欧州自動車指令の変更や改正に対応し、彼が率いる EMS グループは、英国のVCA、ルクセンブルクの Lux Control、ベルギーの AIB での登録を受け、業務能力の拡大を図りました。
また、将来性が豊かな無線技術を搭載した機器が出現した時には、無線試験サービスを考案し、EMC のサービス範囲を拡大しました。 この取り組みの一環として、各国の規制当局と密接に協力して UL Apex の試験施設の登録を図り、各国の無線規格への適合化を支えました。EMCサービスの実施に向け、彼が築いた無線規制機関との交流関係は、80か国以上に登ります。
短距離無線技術を使用したワイヤレス LAN やBluetooth 規格への適合を認証するサービスも導入し、 さらには、電磁波の人体への影響を評価する SAR 試験の開発も主導しました。
また、Electric Magnetic Information Security Committee (電子電磁情報セキュリティ委員会)および ECONET 委員会の規格開発パネル・メンバーとしても積極的に活動しました。
同氏は 2007 年 6 月に UL Apexを退社しました。